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ベトナムの子どもたちが出会う日本の人たち…

7月17日
 今朝目覚めたとき、こんなことを感じました。
私が10年この活動をつづけても、出会うベトナムの子どもたちは、せいぜい40人に過ぎないのかもしれない。しかし、今回、来日した4人の子どもたちは、すでにいったい何人の日本人の人たちと出会ったのだろうか。空港まで迎えに来てくれた横井さん、福岡から歓迎会にかけつけてくれた角銅先生、東京から支援に来てくれた大野さん、日本語を教えてくれた5人の先生。昼食や夕食の支援をしてくださっ皆さん。特別授業ににかかわって、茶道・華道・製図・交流授業をしてくださった先生。差し入れをしてくださった地域の方々。挨拶を交わした人たちや子どもたち。バーべキューをしたり熊野古道を一緒に歩いたり花火を見たりした「てらこや塾」の子どもたち。訪問をした大学や中学の生徒の皆さん。そして今日はまだ17日、これから出会う、東京や奈良や美杉村や図書館やお寺の皆さん…。そしてこれから支援に来てくれる沢崎さん。31日の横井さんのコンサートに全国から集まってきてくれる輝き隊のみなさん。そして「お別れ会」に参加してくださるみなさん。
 いったいどれだけの「出会いが」準備され・実現され・実現されようとしているのでしょうか。そしてその出会いが、私たち一人ひとりにもたらしてくれている「おおきな力と希望」。これはかけがえのないものだという実感。そんな目覚めだったのです。
 それにしても昨日のバーべキューの中での「出会い」は格別のものでした。すこしだけ紹介しておきます。
 7月から「てらこや塾」に三人の兄弟が参加することになりました。正確にいうとお母さんも含めて、4名の家族。檀家さんが家を貸してくれました。ある施設を出て、「ここに来たい」と「てらこや塾」を希望しました。私も、「受け入れ」を決意しました。
 一番下の小学校3年生の女の子は、7月から自分で決めて、月・水・金と1時間、浜口先生と勉強を続けています。元気です。夕方、お母さんが迎えにきてくれます。お母さんも元気です。「ここに来てよかった」といってくれます。兄ちゃんは中学3年生、自転車で遠くなった伊勢市内の中学まで通います。今のところ週1回、平島先生に教えてもらっています。でもクラブ活動を引退して、夏休みに入ったら本格的な受験勉強を「てらこや塾」で始めます。お姉さんは、現在、学校にいけないのです。でも「てらこや塾」の于さんが「友達になろう」と家を訪ねていってくれました。先日は、大家さんがお昼にベトナムの子どもたちを招待してくれたので、お姉さんと在ってもらいました。みんなで自己紹介をしました。「あと2週間、この子達が慶蔵院にいるから、出てきてね」と声をかけました。

 その家族4人が、昨日のバーベキュー交流会に来てくれたのです。お母さんは、鶏肉を焼いてくれました。兄ちゃんは、得意な「けん玉」の技を、バオ君・クァン君に披露してくれました。見事な技でした。姉さんは、大きな声で兄ちゃんに指示をしてくれていました。妹は、みんなと溶け込んで遊んでいました。この出会いだけでも、すごいことです。嬉しいことです。

 「この場所が、そうさせるんだ」「依身より依処」
 「ここに来れば、もう大丈夫だ」「みんなが元気に幸せになれるところ」

 少しビールに酔った伊藤先生が大きな声で叫んでいました。
「なんと国際色豊かな…。こんな田舎の、こんな寺に。いったい何カ国の人間が集まっているんや…」

 釣鐘の周りに34名の小さな子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで。中国人、ベトナム人、アメリカに住む日本人、アメリカから来たフィリピン人、イタリア帰りの大学院生。日本人家族。

 宮川の花火が響く中、交流の輪が広がっていました。

 バトミントンの大会で団体優勝して帰ってきた翔太がホー先生とバトミントンの勝負をし、負けそうになって、仲間の中3連中から「優勝してその程度か」とはやし立てられています。トゥーさんもバトミントンしています…。アィンさんが小さな子どもと遊び、クァンはコマ、バオはけん玉を練習しています。
 
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