ベトナムの中高校生をセントレアに見送って…

7月23日
アオノクマタケラン
 私は、写真を撮らないのでここに紹介することができません。ブログの写真は、全て妻が、写真があった方が見やすいからと全部入れてくれています。
 朝、5時半青井君が29人乗りのバスをチャーターしてくれて、自らが運転して送迎を担当、「ともいきハウス」からリエン先生に届けられる車椅子をはじめ、子どもたちの荷物を積み込み、慶蔵院へ…。慶蔵院では、「お別れ会」に東京・広島・香川・福岡などから参加して下さった共同代表の角銅弁護士・横井久美子さん他8名の方々、総勢20名がバスに乗り込みました。
 津から船でセントレアに渡り、10時の飛行機で福岡に向かう皆さんとはここでお別れし、横井さんと青井君と私が、国際線入口まで見送りました。
 将来、ホー先生のような旅行の案内人になりたいと希望を持っているスワン・ホアン君に、声をかけました。
「よく頑張って勉強しましたね。これからも日本語の勉強を続けて、4年、5年たって、将来、ホー先生の代わりに、ベトナムの中高校生を引率して、日本にこれるように、日本語勉強して下さい。必ず、また、来てください」と話すと、彼は、目を真っ赤にしながら「ハイ」とうなずいていました。
 私は、この子は、必ず、引率者として、私たちの活動を支える一人として、日本に戻ってきてくれると確信しました。将来が楽しみです。実におとなしい子でした。しかし、人の話ををきちっと聞き取り、後で、静かに質問をしてくる子でもありました。二番目に話したお別れ会のスピーチでも、これだけ語れるようになったかと驚かされました。
 子どもたちは、将来の夢に向かって、どんどん進んでいくことでしょう。それでよいと思います。彼らのじんせいほんの僅かな6週間の濃密な時間を、多くの人に支えられ、全国の方々の支援を得て、生活を共にできたことの喜びを感じています。
 泣き出したトゥイもニューも日本語の教師を目指しています。将来、日本に来ることを希望する多くのベトナム青少年を育成してくれることでしょう。その内の何人かと、またご縁をいただける機会が広がっていく、まだ見えない世界が、目の前にあるように思えてきます。
 医者になったり、翻訳者になったり、レストランの経営者になったり、ソニーのプログラマーになったり…と子どもたちは、それぞれの将来に夢に向かって、また日本の空からつながっているベトナムの空のもとに帰って行きました。
 彼らが、私に一様に語った言葉がわすれられません。それは、「はなの苑」の老人施設での一日の介護実習を終えての彼らの感想です。

 私は、老人に接する彼らの姿に感動していました。老人の話を聞いている姿、老人に語りかける笑顔、食事のお世話、なかなか食べてくれない老人にどうしたろ食べてもらえるだろうと一生懸命、涙をこらえながらお世話する姿、「私はいいからあなたが食べろ」と食事をすすめられ、感極まって泣き出してしまう姿、「私の孫が帰ってきたみたいだ」と食事を食べさせてほしいといわれて、自分が食べることも置いておいて、笑顔で、一生懸命に老人に食事を食べさせている姿…。それらはすべて慈愛に満ちた、自らの魂から、そのままあふれだしてくる行為のなにものでもありませんでした。
 これほどの心を持った青少年がベトナムに育っている…という深い感動でした。もちろん、そのことを一番感じていたのは、介護を受けているご老人の皆さんだったと感じていました。

 その実習を終えて、ベトナムの中高校生が、一様に私に言った言葉は…、

 「「はなの苑」は、すばらしいところでした。いろいろな設備も食事もととのっていました。
でも、老人には、家族の愛情が必要です。それがありませんでした。」と。

 彼らの老人に接する姿勢は、自分が、家族の一員であるかのような老人への介護の関わり方だったのです。
初めて会った、見ず知らずの老人への「こころ」。

 日本人が、忘れかけている「こころ」の原点が彼らの中に「あたりまえ」のこととして表現されていることに、深く胸打たれ、彼らから、ベトナムから学ばなければならないことの多さ、偉大さ、深さに頭がさがりました。

 第三期生は、来年の6月10日から7月22日までの6週間、来日する計画をたてています。

 

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