新老人の会三重支部、日野原重明先生講演会へ…

9月23日
 いろいろな会議に参加をするが、行って良かったといつも思うのが「新老人の会」の会議、伊勢市と鳥羽市を合わせた南勢支部の会議でも、三重県全体の三重支部の会議でもそう思う。それは自分とは職業もこれまでの経験も全く違う、しかも自分より20歳も30歳も先輩の方々が、日野原先生の提起した目標の中でいきいきと活動している姿「こんなふうに年齢を重ねていきたい…」と手本にしたいような方に出会えるからである。

 今回の本部事務局長からの「新老人の会」の案内、15分の中の言葉で、新老人の会がめざすものとして「憲法9条を守り、二度と戦争を繰り返ことない国、平和な世界をめざします」とか「早く会員を2万人を越え、倍化させ、いずれは世論をつくる勢力になる」との説明に感激した。

 新老人の会は「世論を変える力」となりうる、いやそうさせなければならない…と思えた。老人が元気に長生きし、これまでの様々な人生経験、社会経験の中から、世論を形成していく…なんと頼もしいことか…。これからもこの運動にかかわっていきたいと思った。

 私は年金者組合にも所属している。こちらの会議には参加したことがない。二度、支部と県の大会で講演をたのまれ「これからのお墓…」について話をしたことがある。「死ぬこと」を考えることは良いことだ…と講演を引き受けた。それがひとつのきっかけとなり、津に年金者組合員の共同墓地がつくられることになったと聞いている。

 この比較的新しい発展途上にある、しかも組合の中では数少ない元気な年金者組合と新老人の会との違いは何なのだろうか。軽軽には判断できないが、「受容・受け入れる」ことの違いがあるように思う。規制の組合活動や政治活動が、生命力を回復し発展していくことができるためにキーワードになるのではないかと直感している。
簡単なことではない。人間観が問われる。

 日野原先生が講演の中で、16歳で死んでいった少女のことを語っていた。この少女との出会いが自分を変えたと…。

 少女は日野原先生に、死の直前、会うことのできない母への思いを伝えた。

 「先生、お母さんに伝えてください。『私はあなたに育てていただいて幸せでした。感謝しています』と」

 そのとき日野原先生は少女に言った。

「何を言うんだ。死ぬなんていってはいけない。そんなことを考えてはいけない。」と利かないことがわかっているカンフル剤を注射した。

 講演で日野原先生はそのことに触れて、

「いま私は、なぜ、あの時、少女に『わかりました。必ずお母さんに伝えます。ですから安心して成仏して下さい』と言えなかったのか。その反省の上に、現在の私があります」と。

 もちろん若い時の日野原先生の体験だ。そしていま102歳。日野原先生の医療現場での原点はここにあったのだ。

 自らを見つめ、自省の上に立った深い人間観と生き方…。人生にはさまざまな困難や苦しみがある。しかしそれは悪いことではない。それを乗り越えた時、新しい自分が生まれる。新しい自分の誕生は、困難や苦しみのお蔭だったのだ。それがなかったら今の自分はない…。中野善英上人とも共通する人生観だ。

裏門のヒガンバナ

 その三重支部が津で日野原先生の講演会を企画した。これはぜひ檀信徒のみなさんにも聴いてもらいたい講演だと全面バックアップをすることにした。年寄りが津まででかけるということはまずない。それでバスを一台チャーターして無料で乗って言ってもらうことにした。チケットは寺報で案内した。60名を越える方が申し込んでくれた。ふだんの法要で本堂にお参りにみえたことがない方も、申し込みがあった。

日野原先生のサイン会

 講演終了後の日野原先生のサイン会。百名を超す方々が並んだ。私はその列の整理係。お檀家のみなさんも本を買われてサイン会にかなりの方が並ばれた。バスの発車は5時、「サイン会が終わるまで、私がバスに乗れません」と皆さんに待っていただいた。

中村館長さんと

 バスに乗り込もうとしていたら、南勢支部の支部長、鳥羽水族館の名誉館長、中村先生とお会いした。脳梗塞で入院され現在リハビリ中にもかかわらず、大会に出て見えた。9月末には退院するから…と元気。たしか88歳。全国を講演に回られている。一分間に一回笑わせることのできる技をもってみえる。長生きしていただきたい方の一人だ。この病も中村先生にとって「よかったこと」にきっとなるのだろうと思える。後に続いて学んでいきたい…。

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