ネパール「村歩き」報告 その⑥ 再びドゥガナベシへ

11月10日

 ドゥワルガの村を出発し、別ルートで山を下った。途中山中でバジが立ち止まり説明してくれたのが写真の道具である。「これはチューリの実から油をしぼるための道具です。油は食糧、美容に使います。」とのこと。

ネパールの写真 202

 山を下ったところに広場があり、そこに建設中の学校があった。ピーパルバンジャン村のジャンた小学校と教えてもらった。四教室が造られようとしていた。

 バジが言った。「これが河野千鶴子さんがつくってくれた学校です。河野さんが亡くなったあと、息子さんがお母さんの願いであったからと、さらにお金をたしてくれました。それで四教室が建つことになったのです」と。河野さんの魂もまた、こうしてネパールの村に生き続けている。
 あの三浦洋一郎さんがエベレストの登頂に成功した直後、ヒマラヤで命を落とした女性登山家の河野さん。私たちは一昨年、河野さんとサチコールでご一緒していた。
 無常である。しかし無常だから変化するのだ。河野さんの願いの実現が村の教育を変化させていた。そこで育った子どもたちが、やがて村を変え、町をつくり、世の中を変えていくのだろう。


 道をバイクが駆け抜けていった。後ろに鶏を何十羽とくくりつけてぶら下げながら…。
「どこかで養鶏をはじめているんですね。」
「道路ができたからこうやってバザールまで運んで行くんです」

ネパールの写真 207

 こんどは荷台一杯に村人を乗せたトラックが走ってきた。その中の一人がバジを見つけて、「バジ、ナマステ」と叫ぶ。ワーッと歓声が起こり、[ナマステ」とバジの声が響く。

 私たちもここから再び、バイクに乗せてもらってドゥガナベシに向かった。

ネパールの写真 208

 大きな学校に到着した。ジャカンタリ村のジャンタマーデ学校。小中高まで12年間の教育ができる学校だ。
「ここによっていきます。いくつか大きな問題がでているようです」とバジ。
17年ほど前、群馬の支援でこの教室が最初に建ちました。写真。

ネパールの写真 209

「 その後、政府・ジャイカも入って、学校はここまで大きくなりました。生徒数317人。それに幼児教室に21人。計338人の学校とのことです。ところが水が無いのです。子どもたちは学校にペットボトルを持ち込んで、それを回し飲みしているとのことです。トイレにも水がありません。当初、村は12軒でした。しかし、現在は百件を越え、村全体の飲み水も不足しているとのことです。新しい水源を探し出したので、そこから学校まで水を引きたい。水源までは、4キロメートルある。1キロで15万ルピーはかかるでしょう。」と聞き取った話をバジがまとめてくれた。

「村の水も不足しているんだから、学校だけの問題ではなくて、村全体の大きな問題にしたらどうですか。そうしたら、そんな大きな問題は、とても私には解決できないからと応えることができるから…」とバジが語る。…。

 「どうやら、私の話は通じていないようです。彼ら、ポカンとしていますから…」とバジ。

学校の周りには田んぼが広がっていた。そこを溢れるほどの水が流れていた。
「この水は使えないのか」と私。
「これは、個人のもので、もらうことができない。別の水源地から水を引いてくるより仕方がないのだ。しかも今は水が余っているが、田に水が入れられる時には、こんなに水はない。」と村人。

 いくつかの大きな問題と頭をかかえるバジの悩みはこんなところにありそうだ。

事情をよく聞き取り、写真をとり、今後の課題として考えていくことにした。

ネパールの写真 212

 ドゥガナベシの町は学校から下ったところにあった。そこまでシャンカル親子がバイクで迎えに来てくれていた。やはり川は歩いて渡ってきてくれた。川の向こう岸にバイクを止めて。

 川を渡り、私は息子さんのバイクに乗せてもらい、2時間。シャンカルさんの管理する「星の滴」まで向かった。これは桜井ひろ子さんの呼び掛けで建設されたOKバジセンター、宿泊施設になっている。
 昼過ぎにはここに到着。二階の部屋に入り、夕方までゆっくりと景色を眺めた。
向うに、来年3月14日、バジの20周年式典が開催されるランプ―ルの町か見えていた。

ネパールの写真 214

 「私は書類を整理しますから。」とバジは部屋にこもった。

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