やってきました元気な赤ちゃん

6月10日
 保父さんを頼まれ、どうしようか、どこで一緒にいようか、何をしたらいいか、目を話すことはできないのだろうか、ずっとだっこしたままでいなくてはならないのか…仕事しながらでは無理かな…とおろおろ。
 一時の葬儀といっていたから十二時半には来るかな…ならばそれから三時間くらいは、赤ちゃんに全力投球か…と思っていたら、教え子の二人は、「ちょつと早い目にきました」と十一時にやってきた。
 もう歩いている頃かと思っていたら、まだ五ヶ月。ちんまりと車のチャイルドシートの中におさまったまま。はたにいてくれたおばあちゃんが、「ふとんだしたんない」と指示してくれて、布団の上にタオルケットをしいて寝かすと、寝返りを打とうと右に左に「よいっしょ」と動く、もう少しのところまで行くのだけれど、まだ無理。
 「ミルクは四時間おきですから、次は一時です」「オムツは、紙おむつ。取り替えたものはこの袋にいれておいてもらったらいいですから」
 「わかった・わかった。ちゃんとあずかるから安心して」
二人は、葬儀へともどっていった。
 しかしまだ仕事中。おばあちゃんがかたずけ事をしながら、しばらくいっしょにいてくれることになった。
ほんどうまで、赤ちゃんの声が聞こえてくる。おばあちゃんがあやしてくれているのだろう。
この点では、おばあちゃんは赤ちゃんを扱うプロ。ひとしきり騒がせて、ちゃっかりと眠らせてしまったらしい。
声がしないので見に行くと、おばあちゃんは部屋にもどっていて、スヤスヤと眠っている赤ちゃん。
 この間に、全ての仕事をと掃除に片付けもの、そして明後日のベトナムの子どもたちを迎える歓迎会の会場設営の準備…「あら、もう一時だ。ミルクを飲ませてやって来るわ」と妻が赤ちゃんの下へ。
 しばらくして戻って来た妻が「早く飲ませろと泣いて、ミルクの出が悪いと怒って、口を緩めるとがぶがぶ飲んで、また寝てたわ。だからあんなに大きな子に育ったんやわ」
 「なんか、楽な子どもやな。」
 また、ひとしきり、仕事をさせてもらって、本堂に行くと、呼び声のような泣き声のような声。
行ってみると、泣くように呼んでいる。
 「そうか、そうか。どうした、どうした」と顔をみてやるとじっとこちらを見ている。そして足で、私の左手を蹴る。強く蹴ったときにだけ、「やられた」と大げさに倒れてやると、おもしろいのか、なんどでもくりかえす。
その反応が面白い。うまく蹴れなかったときにはたおれてやらない。ちょつとよけていじわるもしてやる。すると両足をあげて蹴ってくる。なんと私の反応を楽しんでいるように…。そして時折、笑顔になる。あきらかに私と交流して遊んでくれる。あまり大げさに「やられた」と叫んでいるもんだから、おばあちゃんも部屋から出てきて、 「うまうまうま。」と口を動かして見せる。すると赤ちゃんも、ゆっくりだけれど口を動かそうとする。
「ちゃんてまねしようとする。なんでもわかっとる。あんたは、基本はぜんぶそろっています。後は育て方だけ…」とお婆ちゃん。「赤ちゃんはたいしたもんや」。
 ちょうどベトナムから帰ってきた青井君も着ていて、赤ちゃんを見て感動している。彼が出す手も握りかえるす。そうこうしているところに、お父さんとお母さんが登場。お父さんが抱き上げようとすると、喜んでだかれていった。
 「いつでもあずかったるで」とつい口から本音が出てしまった。
三人は、明るく、幸せそうに帰っていった。これが家族というものだ…。つつがなく…。ご無事で…。
 

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